介護予防、家でする。

高身長ガリガリ猫背年中無休冷え性男の毎日日記

夜勤明けの栗まんじゅう

私は福祉の仕事をいくつかしているのだが、
そのうちの一つに


高齢者関連の何でも屋がある


たとえば


企業からだと
従業員が若年性認知症になっても働けるように講座をしてほしい


高齢者に必要な商品開発の相談がしたい


高齢者の集まれる地域の場を作りたい


などですかね


そして、
その中に、
高齢者自身から相談事を受けることもある


よくやるのは、
介護保険で制限がかかってできないことを
代わりにやることが多いですかね


意外と知られていないですが、
介護保険の訪問介護だと、
できないことも意外と多いんですよ


そこで私の出番です。


そして、高齢者から直接頼まれた場合、
私は料金を決めていくことはない
基本その場で私の仕事を見て、値段を決めてもらうことが多い


まあ、年金暮らしの方が多いので、
そもそも高額な値段をこちらから請求することはナンセンスだと思っているので、
基本的に相手との相談が必要だと思っているのだ。



そして、昨日、夕方から(夜勤明けだったが)
いつもの常連さんのところにいって、いつもどおり仕事をすると・・・



あ、この方は庭や家の中の模様替えを行うことが多いです



しかし、
この方の求めているレベルの模様替えはどう考えても業者に頼んだ方が
安いし速いのだ。
私はあくまで手伝いなので、適度な庭いじりしかできない
ちっちゃいスコップなどを使って
本人が若いときに本来できるレベルで代替するのだ


そして、それについては常に説明しているのだ


だが


なぜかこの人は定期的に私に頼む


まあ、有難いことなので常に仕事は受けていたのだが


昨日に関しては
普段の倍以上の金額を出してきたのだ。


さすがにもらいすぎです


と言ったのだが、


その時にその方が言った言葉です


「ええねん。あんたはいつもわしにとってどうするのがいいのかを一番に考えてくれて、値段は二の次。わしにはそれがどんだけ嬉しいか。それにな庭をあんたにゆっくりゆっくり作ってもらってわかったことがある。わしはあんたに便利屋をしてもらっているんじゃない。わしはあんたから夢と楽しみを買ってるんだよ。あとあんたならもしなんかあったときに助けてくれそうだし安心も買ってるんだよ。だからこれは感謝の気持ち分だ。これからも頼んます。」


本当にありがたかったですね


高齢者福祉関係の仕事をしている人はわかるかもしれませんが、
私たちは決して、介護サービスを売っているつもりはないんです
実はその先にあるものが、介護サービスや福祉サービスの本質なのです


しかし、そこに気づいてもらえる人は本当にごくわずか


そのごくわずかな人にこういう形で感謝の気持ちを伝えてもらったのは本当にうれしかったです


しかも帰り際に
娘に、と頂きました。




昨日改めて
私はこの仕事をしていてよかったと思いました。